周期とホルモン|月経周期

月経周期のしくみ|4つの時期とホルモン

月経周期は、月経 → 卵胞期 → 排卵 → 黄体期の順にめぐります。出血が始まった日を1日目として、次の月経が始まるまでを1周期と数えます。

周期の日数
資料により24〜38日、25〜38日、21〜35日と少しずつ違う
月経の出血
4〜8日続くのが通常(MSDマニュアル)
排卵
黄体形成ホルモンの急上昇から約10〜12時間後
黄体期
排卵後、受精がなければ約14日

更新日:2026年10月31日|poruchio.jp編集部

月の満ち欠けと波を藍色で刷った版画風のイラスト

4つの時期で何が起きるか

※28日周期を例にした目安。日数には個人差があります 月経卵胞期黄体期 1日目排卵(13〜14日目ごろ)次の月経まで 基礎体温 低温期高温期(0.3〜0.5℃高い) エストロゲンが増えるプロゲステロンが増える
模式図:28日周期の例。排卵の位置や各時期の長さは、人や周期で変わります。
時期長さの目安起きること
月経期4〜8日子宮の内膜がはがれて出血する
卵胞期月経初日から排卵まで平均で約13〜14日卵胞刺激ホルモンで複数の卵胞が育ち始め、1つだけが育ち続ける。卵胞から出るエストロゲンが増える。3つの時期のうち長さの個人差が最も大きい
排卵16〜32時間黄体形成ホルモンが急に増え、約10〜12時間後に排卵が起こる
黄体期約14日黄体からプロゲステロンが多く出る。エストロゲンも大半の期間で高い。両方が下がると月経が始まる

日数の目安は、資料で違う

資料周期の日数
厚生労働省 母性健康管理サイト正常は25〜38日。24日以内は頻発月経、39日以上は稀発月経
MSDマニュアル家庭版約24〜38日
NHS(英語)21〜35日が一般的

資料ごとに数字が違うので、「この日数でなければ異常」とは言えません。正常でも幅があり、毎月ぴったり同じとは限りません。

基礎体温が二相になるわけ

排卵のあと、プロゲステロンの作用で体温が上がります。そのため基礎体温は、月経から排卵までの低温期と、排卵後の高温期の二相になります。高温期は低温期より0.3〜0.5℃高く、低温期は12〜16日、高温期は12〜14日続くのが目安です(厚生労働科学研究班の情報サイト)。28日周期では、排卵は月経開始から13〜14日目ごろに多いとされています。

「周期の何日目に必ず排卵する」とは言えません。基礎体温から排卵を推測するには、2〜3周期分の記録が必要です。

周期で体調が変わる

排卵の前後に、下腹部の片側に鈍い痛み(中間痛)が出ることがあります。数分〜数時間続いても正常の範囲とされます。乳房の張りも、エストロゲンとプロゲステロンの上昇に伴って起こりえます。

月経の3〜10日前から心身の不調が出て、月経が始まると軽くなる、または消えるものが月経前症候群(PMS)です。日本産科婦人科学会によると、日本人女性の70〜80%が月経前に何らかの症状を感じ、日常生活に支障が出るほど重いものは約5%です。原因は完全には分かっておらず、黄体期の後半にエストロゲンとプロゲステロンが急に下がることが関係すると説明されています。月経のときの痛みは月経痛のしくみ、周期による分泌物の変化はおりものが周期で変わるしくみで説明しています。

受診の目安

厚生労働省のサイトは、異常かもしれないと感じたら早めに婦人科・産婦人科を受診するよう案内しています。MSDマニュアルは、出血や症状が重すぎる・軽すぎる、月経の期間が長い、回数が多い、周期が不規則といった場合を異常とみなし、思春期前や閉経後の性器出血は検査で正常と確認されるまで異常として扱う、としています。NHSは、月経と月経の間の出血や閉経後の出血は受診するよう書いています。

よくある質問

月経周期は毎月同じ日数ですか?

同じとは限りません。正常でも幅があり、資料によって正常の範囲の数字も違います。

排卵日は周期の何日目ですか?

28日周期では月経開始から13〜14日目ごろに多いとされますが、必ずではありません。周期の長さや人によって変わります。

出典

この解説は、下に挙げた公的機関・学会・医学情報サイトの記述を読み、書かれている範囲で編集部がまとめたものです。診断や治療の代わりにはなりません。気になる症状があるときは、医療機関で相談してください。