周期とホルモン|おりもの

おりものが周期で変わるしくみ|量・粘り・色の目安

おりものは、エストロゲンの働きで子宮頸部から出る粘液が中心です。周期に合わせて量や粘りが変わるのは自然なことで、正常なものは乳白色か透明で、においがありません。

正常の目安
乳白色または透明。無臭。乾くと薄黄色になることも
増える場面
排卵の数日前、妊娠中、エストロゲンを含む薬の使用中
減る場面
閉経後は、多くの場合減る
気をつける変化
白いかたまり状、灰色・緑・黄色、生臭いにおい、かゆみ、血の混じり

更新日:2026年10月31日|poruchio.jp編集部

周期での見え方の変化

28日周期を例にした、英語の医療情報サイトの説明です。人によって、周期によって違います。

時期見え方・感じ方の目安
月経のあと白〜黄みがかり、乾いた感じ
排卵の前白く濁ってクリーム状
排卵のころ(10〜14日目あたり)透明で卵白のように伸び、いちばん水っぽい。3〜4日続く
排卵のあと乾いた感じで、量が少ない

Cleveland Clinic は個人差があるとし、「排卵期に必ず卵白状になる」とは言えません。周期全体の流れは月経周期のしくみをご覧ください。

変わる理由はエストロゲン

卵胞期にエストラジオール(エストロゲンの一種)が上がると、頸管粘液は粘りが強く進入しにくい状態から、粘りが低く伸びのある状態へ変わります(MSDマニュアル専門版)。排卵のあとはプロゲステロンが増えて、粘液が乾く方向になると英語資料は説明しています。

エストロゲンが増えるのは、排卵の数日前(周期の半ば)、妊娠中、エストロゲンを含む薬の使用中です。経口避妊薬でも量や性状が変わることがあります。閉経後はエストロゲンが下がるため、正常なおりものの量は多くの場合減ります。頸管の粘液がつくられる場所は子宮頸部のつくりで説明しています。

ふつうのおりものとは

厚生労働科学研究班の情報サイトでは、正常なおりものは透明〜白色で、乾くと薄黄色になり、においはかすかに甘酸っぱいことが多いとされています。外陰部の軽いかゆみは、病気ではないことが多いとも書かれています。腟を清潔で湿った状態に保つ、正常な現象です(NHS)。

気をつけたい変化と、考えられること

変化資料に書かれていること
白いかたまり状(ヨーグルトやカッテージチーズのよう)カンジダ腟炎の特徴。かゆみ・灼熱感を伴う
泡状の黄色いおりものトリコモナスの特徴
灰色〜黄緑でさらさら、生臭いにおい細菌性腟症の特徴。かゆみは少ない
生理中でないのに血が混じる腟炎のほか、子宮頸がん・子宮体がんなどの可能性もある
石けん・入浴剤・生理用品・腟洗浄での刺激おりものの変化の原因になりうる

原因をおりものだけで決めることはできません。NHSは自己診断をしないよう明記しています。腟の中を整える菌のはたらきは腟の自浄作用で説明しています。

受診の目安

  • 翌日までに受診:発熱、骨盤の痛み、血の混じったおりもの(特に閉経後)、外陰部のしこりを伴うかゆみ
  • 数日以上続くとき:量が普段より多い、濃い、においがある、痛みや発熱を伴う
  • 閉経後のおりもの:速やかに受診(MSDマニュアル)

何日続いたら受診、という日数の基準は、確かめた資料のどれにもありませんでした。迷うときは婦人科で相談してください。

よくある質問

おりものの量は周期で変わるのが普通ですか?

はい。エストロゲンの増減で、量や粘りが周期に合わせて変わるのは自然なことです。

おりものが白くてかたまり状です。

カンジダ腟炎でみられる特徴のひとつです。かゆみや灼熱感があるときは、婦人科で診てもらってください。市販薬は、確信できる場合を除き、医師や薬剤師に相談してから選びます。

出典

この解説は、下に挙げた公的機関・学会・医学情報サイトの記述を読み、書かれている範囲で編集部がまとめたものです。診断や治療の代わりにはなりません。気になる症状があるときは、医療機関で相談してください。