からだのつくり|骨盤内の位置関係

骨盤の中の臓器の並び方|膀胱・子宮・腟・直腸

骨盤の中では、おなか側から順に膀胱、子宮と腟、直腸が並んでいます。隣り合っているため、ひとつの臓器の変化が隣の臓器に影響することがあります。

前
膀胱(尿道につながる)
まん中
子宮と腟
後ろ
直腸(肛門につながる)
支え
骨盤底の筋肉・会陰体・靱帯

更新日:2026年10月31日|poruchio.jp編集部

並びとすき間

←前(おなか側)後ろ(背中側)→ 膀胱尿道へ続く 子宮腟中央 直腸肛門へ続く すき間すき間 下から骨盤底の筋肉・靱帯が支える
模式図:骨盤を横から見た並び。形や大きさは実際とは異なります。

子宮は骨盤の中央にあり、前に膀胱、後ろに直腸があります(MSDマニュアル)。腟と膀胱の間には「膀胱腟間のすき間」、腟と直腸の間には「直腸腟間のすき間」があり、後者は上のほうで、直腸の前にできた袋小路(ダグラス窩)の底まで続くと臨床解剖の資料は説明しています。尿道の外側の膜と腟の外側の膜は、下のほうでくっついています。

支えているもの

子宮は、骨盤の底の筋肉(骨盤底)、会陰体、靱帯で支えられています。この支えが弱ると、隣の臓器が腟のほうへ押し出されることがあります。筋肉の構成と弱る原因は骨盤底筋のしくみで説明しています。

隣り合うと何が起きるか

きっかけ押される・動く臓器資料にある症状
大きな子宮筋腫膀胱頻尿・尿意切迫(NHSは尿もれにもつながると記載)
大きな子宮筋腫直腸不快感、便秘
膀胱筋膜の弱り(膀胱瘤)膀胱が腟の前の壁へ腟の前の壁が下がる
肛門挙筋の損傷(直腸瘤)直腸が腟の後ろの壁へ腟の後ろの壁が下がる

東京の女性145人の研究では、機能性の便秘がある人に、中等度以上の過活動膀胱が多く見られました(33.3%と10.6%)。著者は、直腸や大腸の張りが膀胱の広がりを妨げる可能性を述べています。これは「関連がある」という結論までで、便秘が原因と決められる数字ではありません。

確かめられなかったこと

「おなかが張ると尿意や便意を感じやすくなる」と、一般のおなかの張りについて直接書いた公的ページは、今回確かめた範囲では見つかりませんでした。上の例は筋腫や便秘といった、はっきりした病気や状態の資料です。

頻尿や便秘が続く、下腹部の違和感が続くときは、婦人科などで相談してください。傾きの違いは子宮の位置と傾きで説明しています。

よくある質問

子宮の前と後ろには何がありますか?

前に膀胱、後ろに直腸があります。

子宮筋腫が大きいと頻尿になるのはなぜですか?

大きくなった筋腫が隣の膀胱を押すためと、MSDマニュアルとNHSが説明しています。

出典

この解説は、下に挙げた公的機関・学会・医学情報サイトの記述を読み、書かれている範囲で編集部がまとめたものです。診断や治療の代わりにはなりません。気になる症状があるときは、医療機関で相談してください。